関西方面では相変わらずの猛暑が続いてますが、みなさんお元気ですか?
わんちゃんたち、熱中症に気を付けてあげて下さいね。
間違っても日中外に出したりしないで下さいね。
関東は曇り、日差しがない分楽だけど、台風7号が接近しているとの事で、風が強くて蒸し暑いです。
本題に入ります。
4月から「斉藤みきCPDT-KA、SDOA(スマートドッグオーナーアカデミー)ベーシックコース」
にて、講義を受けています。
月1回、全6回コース、日曜日クラスに通ってます。
トレーニングは動物行動応用分析学の分野になるのですが、日本では、動物行動学とごっちゃになっていて、この応用分析を教えてくれる先生が居ない、らしいのです。
毎回とても勉強になりますが、めいっぱいの内容で、未消化なのが現実ですけど・・・
もちろん全部内容を書くわけにはいかないけど、その中の一部で特にひっかかった事をいくつか。
第2回めの講義の時に出て来たキーワードのうちの1つ「ラベリング」
レッテル貼りとでもいいましょうかね。
何も犬に限った事ではないとは思うんですけど。
例えば、「ずっと吠えてるんです、どうしたらいいですか?」と質問されたとします。
ここで大事なのは、その行動の原因となっている環境を考える事です。
行動とは
刺激(環境)→ 行動をする(反応する)
→ 自分にとって良い結果ならその行動が増える
もしくは
→ 自分にとって悪い結果ならその行動が減る
ざっくり言いますとこれが基本です。
飼い主を困らせようとか、喜ばせようとか、嫌がらせをしようとか、気を使っているとか、そんな事は全然ありません。
犬にそんな道徳心を求めてはいけません。
なぜいけないか?
道徳心を求めるという事は犬に善悪の判断を押し付ける事になり、原因は犬自身にあるとなりますね。
そうすると本当の原因を考えなくなってしまうからです。
本当に原因になっている事を取り除く、或いは改善するという事をせず、ただ吠えないようなトレーニングをしても解決しないし、犬にとっては余計ストレスになり、別の問題行動が始まるかもしれません。
問題行動という括りもちょっと難ありなんですけどね。
後、よくありがちな、レッテル貼りとして、「こういう犬種だから」「こういう性質だから」「社会化不足だから」
どれも一因ではあるけれど、あくまで背景として考えるべきですね。
その他、よく聞くのが
「犬は群れで暮らす習性がある、飼い主は犬のリーダーたらんとしなければ犬はつけあがり問題行動を起こす」
これはいまだによく聞きますが、まったく科学的根拠はありません。
犬に聞いたわけでもないですしね。
犬の先祖(もしくは先祖が同じ)と言われるオオカミでも、大集団で暮らすわけではなく、大体は5~6頭前後の家族単位が主だと、最近では分かってきています。
いかに、人間が思い込みやすいか、またいったんそうと思い込むとなかなか考えを変えられないか、という事ですね。
一方で人ってのは、枠にはめられたほうが気が楽、という習性もあるんでしょうね。
社会性のある動物所以とも言えますが・・・
血液型占いが人気あるのもそうだからじゃないですかね?
何十億人もの人間がたったの4種類で分類出来ると思いますか?
「A型の人とは合わない」「B型は変人」などなど
そんな事いったら4分の1の人とは合わないのか?って話になると思うんですけど?笑
でも、繁盛しているトレーナーさんって飼い主さんに言い切る人が結構多い様な気がするな~
飼い主さんも理由を明確に指摘されたほうが落ち着くんでしょうかね?
まあ、あまり同業者の事は言わないでおきますけどね。。。