12日土曜日
「動物愛護管理法の課題と展望」
という、ちょっと固いタイトルのセミナーを受講して来ました( ´艸`)
講師の先生のプロフィールなどは上記のリンクへ
約1時間半の短いセミナーでしたが、盛沢山の内容でした(;^_^A
「動物愛護管理法」
全文は環境省のHPに公表されております。
色々な事が記載されているのですが
近年、特に業界から注目を集めているのが
いわゆる「8週齢規制」と呼ばれているものです。。
現在は、生後45日未満(?)の生体は販売してはいけないという決まりですが
45日では短すぎる、8週(56日)以降(?)にすべきだ、というものです・・ざっくり言いますと(;^_^A
早くに親兄妹から引き離すと、
社会化不足になり、他の犬との関わり方が分からなくなったり
問題行動を起こしやすくなる。。
などというのが、主な改正希望の理由だと思います。。
すみません、環境省に掲載されている全文は全部読んでおりませんでして・・・
環境省は
かなり力を入れて、大学などに研究検証を依頼。
結果は
日齢と問題行動に因果関係は認められない(!)
という物だったそうです(;^_^A
生体販売をしている業者はほっとしている事でしょう・・
犬種や、飼育環境など
色々な要素が絡んで、問題行動へとなっていくのではないか?
という事でした。。
こうなりますと
8週齢規制はどうなってしまうのでしょうかね・・・
改正を望む最大の理由には学術的?根拠は無い
という結果みたいだったし・・・
業者に対する法制強化も大事ですが
消費者でもある飼い主様にも、
よく考えてもらう事が大事ではないかと思います・・・
実際
こんな事で困ってます、というご相談をお受けして
お話しを聞いてみると
飼い主さんが気をつけてあげれば無くなるのでは?
という事は多々あります。。
ところで
「動物愛護管理法」
昭和48年に出来たそうです。
作られたきっかけは
当時、昭和天皇がイギリスへ訪英する事になったのですが
イギリスのマスコミに
「今度日本からエンペラーが来るが、彼の国は
動物を保護または管理する法律がない野蛮な国だ」
的な報道をされ
慌てた宮内庁が当時の厚生省に「ホントか」
と問合せ、「ホントです」との回答をもらい、
「それではまずいので何か作ってくれ」
となって、慌てて作ったモノだそうです(;^_^A
既成事実が先だったわけですね・・・
まあ、昭和48年の日本に
動物を保護、管理するなどという概念は無かった事でしょうからね。。
昭和天皇のおかげというか、宮内庁のおかげというか、
イギリスのマスコミのおかげというか・・・
この一件が無かったら
「動物愛護管理法」が作られるのはもっと後世になっていたかもしれませんね~
いずれにせよ
動物たちの為になる法に改正されていくといいですね🐕