わかりやすいタイトルですよね~
テレビ番組表に掲載されている犬のしつけ特集って大体こんな感じ・・・
もしくはかわいい子犬、人気の犬種とか?
いつまでもこんな事やってる場合じゃないですよ・・・
先日、参加させて頂いたスタディ・ドッグ・スクールのトレーナー交流会での話題の1つに、「殺処分0」があがりました。
最近、よく耳にするようになりましたね。
動物愛護活動に熱心なタレントや
某議員の方たちも訴えてますよね。
日本のペット環境の現状を考えると、とりあえずの目標ではあるけど、でもそれが最終目標ではありません。
あくまで、日本のペットをめぐる環境改善、日本人の犬や猫に対する意識改革、犬文化の促進が目標です(と、私は考えてるんですけど)
でも、「殺処分0」という文言だけがいいように解釈されて、どこそこの自治体は達成したよ、とか、行政で業者からの持ち込みは拒否できるとか。
どうも数字合わせに終始して、肝心のペットをめぐる環境改善意識は相変わらず低いまま。
これでは戦時中の員数合わせと同じようなもんです(私はもちろん戦後生まれ)
「殺処分0」を実行する事だけでいいのか?
現実には保護しても、里親さんに渡せない状態の犬もいます。
病気で手の施しようが無い状態だったり・・・
精神的に新しい状況を受け入れる余裕が無く、常にストレスを抱えていたり・・・
このような状態のまま、施設で飼育を続けて行く事は、彼らにとって幸せだろうか?
難しい話でしたよ・・・
さて、このタイトル
18日(日)某テレビ局で夜放送されていた、凄腕トレーナーによる犬のしつけ(と、いうような企画)番組。
同じプレイボウ卒業の先輩が出るというのでタイムシフトで見たんですけどね。
先輩は陽性強化の方なので、褒めて教えるという方法を案内していたけど。
後お二方は、よくこの手の番組に出る、強制強化トレーニングをされている方で・・・
知らない飼い主さんは、こんなの見ると、びっくりして、こうやってしつけるんだ!って思っちゃうでしょうね・・・
まあ、テレビなのでいいように編集するから実際の所、どのようなトレーニング、飼い主さんにアドバイスしたかわからないけど・・・
MCの方が多少は飼い主次第なんだね、っていうコメントしてましたけど。
「すごーい」「お利口になった」なんて騒いでましたね(バラエティー番組だから仕方ないのだろう)
そもそも「お利口」とは?
そんな抽象的な概念、犬にはわかりません。
何をして欲しいのか教えず、ただ人にとって迷惑な行動をした時に叱っても犬にはわかりません。
人は叱っているつもりでも、犬には善悪の判断というものは無いので、叱られても意味が分かりません。
犬にしてみれば、飼い主は何かの拍子で起こり出す、気をつけようと思うくらいですよ。
して欲しくない行動を放置し、して欲しい行動を教えるという事を怠っておきながら、「うちの犬はバカだから」では飼い主として無責任です。
「おバカ犬」というレッテルを貼りトレーニングをしないのは飼い主の怠慢ですね。
犬のせいにしてはいけません。
いい加減、「ダメ犬」「おバカ犬」
犬ってのはバカ、っていう番組作るのは止めたらどうかと思いますけどね・・・