「殺処分0」を考える

「殺処分0」を考える

カテゴリー : ドッグトレーナーBLOG

昨日は東京で木枯らし1号が吹きました。

寒い朝でしたね~

 

いつもの散歩コースにある公園で、聞きなれない犬の吠え声。

大きめのシバ犬らしき老犬が木に繋がれて吠えていました。

驚いていると、やはり散歩中、吠え声が気になったと言って別の方も来ました。

どういう事か思案していると、公園の前に住んでいる方が出て来て説明してくれました。

 

公園の前を流れている大栗川にこの犬がはまっていて通りかかった散歩中の方が救出したけど、処遇に困り、愛護センターに引き取ってくれるよう連絡したけど、どこかに行ってしまうと困るので、公園の木に繋いだ。

との事でした。

 

寒くて震えて、吠えています。

思わず、勢いでひとまずうちに保護してしまいました。

 

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首輪、鑑札などはなし。

オス、未去勢。

大きめのシバ犬か、シバの雑種のようです。

目が見えないし、自力で立てないし、失禁はするし、時々唸り、大声で吠え始めます(苦笑)

だから捨てられちゃったんじゃないかな・・・

 

愛護センターと警察の落し物相談室に連絡したけど、そのような犬の捜索願いは出ていないとの事。

 

看取りか?などとも思ったけど、かなり酷い状態・・・

私の手には負えませんでした・・・

 

獣医さんに相談したところ、遺棄か迷い犬か判断できない状況なのに、治療も安楽死も出来ない、万が一飼い主が現れたらトラブルになるよ、素人がどうこう判断できる問題ではない、愛護センターに依頼した方がいいよ、と言われまして。。

そらそうだよね・・・

 

自分がなんとかしてあげられるかも、と思ったのが思い上がりってもんです・・・

 

結局は愛護センターに引き取りを依頼しました。

1週間程待って、飼い主が現れず、譲渡不可能と判断した犬は獣医師立ち合いの元、薬物による安楽死となると説明してくれました。

収容部屋は冷暖房完備であったかいそうです。

せめて最後の日まで温かく過ごせるなら良かったなと思いました。

 

結局彼の為に何もしてやれなかったけど、せめて最後に彼の為に泣いた人間もいたなと、思ってもらえたらなと思いました。

自己満足ですけどね・・・

 

一番悪いのは捨てた飼い主だけど(99%遺棄だと思う)

 

終生飼養=最後まで自宅で看取る

だけでなく、安楽死も選択肢の一つだと、もっと認知してもよいのではないでしょうかね?

 

捨てるのだけは止めて欲しいです。

最後まで責任を持って、愛護センターに自分で引き取りを依頼するか、獣医さんに安楽死を頼むかするべきでしょう!

確かにあのおじいちゃん犬の介護は厳しいし、回復が見込めない高齢犬なら安楽死はありだと思います。

 

最近世間では殺処分0がよく言われるようになりましたが、現実的ではないと思います。

子犬や若い犬など、譲渡可能な犬をむやみに処分するのはもちろん論外ですが。

 

回復が見込めない病気の犬や高齢犬、里親に譲渡出来る状態でない犬(咬みつく等)をいつまでも置いておくのは犬にとってもつらいと思います。

 

「殺処分0」がただのキャッチフレーズ?みたいになってしまわないようにしたいですね。